オランゲーナのくさくさブログ2

アニメの話や声優さんの話をする予定です!

ただのアニメオタク(?)がフリースタイルダンジョンを見た

 フリースタイルダンジョンとは2015年9月にテレビ朝日系列で放送開始の、Zeebraがオーガナイザーとなって作り上げた即興フリースタイルの新たなバトルである。  僕はつい最近まで日本語ラップには全くといって興味がなかったのだけれど、フォロワーさんでチラホラと日本語ラップやMCバトルが好きな人たちがいて、その人たちとオフ会をしたりなんだりするうちに、ちょっとずつ興味が湧いてきた。そんなこんだでyoutube等で時々有名な人(バトルでは)の動画を見たりしていた時期に、丁度フリースタイルダンジョンの放送が始まったのだ。  僕は今のところフリースタイルダンジョンを楽しめているので、一見ラップに縁のなさそうなネクラオタク野郎がどこにフリースタイルダンジョンの楽しみ方を見出したのかをつらつらと書こうと思う。

◇字幕を含む分かりやすい演出  フリースタイルダンジョンの内容を端的に説明すると、MCバトル界隈で有名な5人に無名のラッパーがチャレンジャーとして挑戦し、勝つと賞金がもらえるというシステムになっている。勝敗の判定は5人の審査員のジャッジで決まる(話変わるけど、番組冒頭で「新たなバトル」っていう割には、この審査員が勝敗決めるシステムって結構古風だよね)。  自分含むMCバトル初心者にとって一番の関門は「何を言っているのか聞き取れない」事だと思うので、この字幕を付けるってのは野暮かもしれないが大切な試みだったのではないかと。また、字幕を付けることで韻も認識しやすくなっており、小節のケツじゃない部分で踏んでいる部分にも気付きやすくなっていると感じる。  名前の売れているモンスターに無名のチャレンジャーが挑戦するという構図も、分かりやすくノリやすい演出になっていると思う。実際チャレンジャー側に結構バトルでは名前が売れている人も出てるせいで、モンスターが普通にボコされることにも繋がっているけど、まあその分ちゃんと質の高いバトルが見られるので(たまに本当に酷いときあるし)良いのではなかろうか。ただ自分は高校生ラップ選手権を一切見たことがなかったので、初見時は「Tパブロとか誰だよ」と思っていたし、チャレンジャー側で黄さるや掌幻が出てきて「いや、チャレンジャーの方が有名なのでは?」と思ったりもしたけれども、T-PABLOWくんはモンスターとしてチャレンジャーの挑戦を受ける中でどんどん成長していって、それもまた一つの物語として楽しめたので、結果としてT-PABLOWくんがモンスターの中にいてよかったのだと思う。  焚巻が勝ち上がってラスボス般若が登場した時、般若が2008年にバトルを引退して以降を初めての復帰であることを強調して、般若の“格”を演出していた。流石に過剰な面はあったとは思うけど、般若がストレートに熱さをぶつける迫力でバトルに臨んでくれたおかげで、その演出から嘘が消えたと思うし、バトル漫画を見るように視聴者側も熱くなることができたのではないか。そういう意味で焚巻が勝ち上がる辺りの番組の流れは(たとえ“演出”だったとしても)、この番組の確かな見どころであったと思う。

◇ラップの要素を分かりやすく説明するようなバトルの流れ  まだ自分もちゃんと理解できているわけではないが、ラップをラップ足らしめているいくつかの要素(それに関わる専門用語)があるのだけれど、フリースタイルダンジョンではそういった要素をただ言葉で説明するのではなく番組やバトルの流れで表現しているのではないか(HIPHOPの要素についてはまた難しい問題なので割愛)。1クール目(Rec3まで)のフリースタイルダンジョンでは「押韻」を重視していたように感じる。いとうせいこうが駄洒落と本洒落の話をしていたことが印象的だったように。韻重視ということで、モンスターの中でも機械みたいな固い押韻に定評のあるR指定が活躍する流れになるのも当然だったのかもしれない。  そして、2クール目の初回にTKda黒ぶちが登場して、今回のテーマが「フロー」になるのではないかという予感があった。比較的韻重視だった前回までと打って変わって、TKが楽しそうで爽やかな高速フローで、あまり踏んでいないにもかかわらずモンスターに勝利したことで、初心者視聴者に「フローとはこういうものだよ」と伝えるような意味があった気がする。フリースタイルダンジョンの2クール目がこのままフローの気持ちよさを重視する流れになるなら、隠れモンスターとして(今のところ通訳としてただ滑ってるだけの)ACEが出てくることも十分あり得ると思う。

◇NAのUZIの声質  この「声質の良さ」は意外と番組への貢献度が高いと思う。

◇前回のあらすじ  尺取りすぎ。

 以上に説明したように、フリースタイルダンジョンはアニメオタクが見ても十分面白い(というかそういう人が見た方がより楽しめる)番組だと思うので、興味を持った各位はぜひyoutubeフリースタイルダンジョンを見てください(ちゃんと公式で上がってるよ)。