オランゲーナのくさくさブログ2

アニメの話や声優さんの話をする予定です!

乙宗梢とラブライブ!シリーズ

※本記事はLink!Like!ラブライブ!活動記録15話のネタバレを含んでいます

 

梢が始めた物語だろ

 

◇15話の梢先輩所感

活動記録15話を見たわけですが、乙宗梢がここまでラブライブ!の優勝を渇望していたとは……相当な衝撃を受けました。急に設定として湧いて出てきたのではなく、今まで何回も本人の口からも周りからも言及はされて知ってはいたはずなのですが、部室で一人流す涙を見た、言葉を聞いた瞬間の花帆さん同様、僕も梢先輩がどれだけの想いだったのかを全然分かっていませんでした。

その想いを踏まえると、102期生が1年生の時の諸々の出来事、梢の行動・発言については、遡って重みが増してきます。勝つために振り付けを変えた、その「勝つため」がどれほどの重みだったのか。不干渉条約後、「ラブライブ!で優勝したい」と口にしなくなった梢の心情。ラブライブ!優勝を口にしなくなった変化を一番身近に感じてきた綴理による、梢にスカウトが来た時の「本当に行かなくて良いのか?」という問いかけ。それに対する「あなたと離れたくなかった」という応え。見ている僕らも初見とは比べものにならない想いが巡ります。

活動記録8話で梢は「あなたと離れたくなかった」という言葉に「あなたたちと一緒に叶えたい夢」と続けますが、15話では花帆から「あたしたちでセンパイの夢を叶えましょう!」と自らが過去に発した言葉が返ってくるような形で救われることとなります。綴理への「言葉が足りない(超省略)」もですが、梢は人に対しては的を射たことを言えるのに自分に対してはさぁ……(涙)。そして、誓いのシーンでは、梢の夢を引き受けた花帆の口から「ラブライブ!優勝」という言葉が発せられます。第1期完!(そうか?)

 

◇「ラブライブ!優勝」の持つ意味

ところで、僕は乙宗梢は蓮ノ空におけるラブライブシリーズのメタを背負った存在だと捉えています(「ラブライブっぽい髪型」してたりね)。言うまでもなく乙宗梢は「ラブライブ!優勝」が夢であり目標なのですが、一方シリーズとしては早期の作品となる無印やサンシャインでは「自己実現(”自分たち”含む)の結果」としてラブライブ!優勝が置かれています(優勝そのものが目的となった場合は勝てない結果となる)。そのロジックでいうなら、乙宗梢なんてモロ優勝そのものが目的となっているキャラであり、それは物語中で否定されてしまうはずです。

ただ、ラブライブ!という大会自体はラブライブ!(作品名)がアニメ化した際に生じた大会であり、視聴者サイドからしても大会そのものの重みは無いですし、そもそもラブライブ!(コンテンツ名)自体も新興の海の物とも山の物ともつかないコンテンツでした。そんな状態なので、無印としてはラブライブの大会そのものには重きを置かないことで却って物語の説得力を担保出来ていたと思います。そしてサンシャインでは、ラブライブ!、μ'sが社会現象となったことがメタ的に反映されるかのように、μ'sに影響を受けてスクールアイドルを始めたAqoursがやがて自分たちの脚で歩むようになる物語となります(大分掻い摘んでますが)。

話は現在に、蓮ノ空に戻りますが、今においてラブライブ!は神覇権大手コンテンツであり、子どもの頃にラブライブ!を見てラブライブ声優を、アイドル声優を目指したという人が沢山います。ラブライブ!(作中の大会)の立ち位置と現実におけるラブライブ!(コンテンツ)の立ち位置がリンクするとするなら(僕はリンクした方が物語の重みが出ると思っている)、2023年~2024年にラブライブシリーズのフィールドにおいて無印ラブライブのような話を始めるのは説得力的に無理があると思うのです。乙宗梢がラブライブ!優勝に思い焦がれるように、ラブライブ!キャストになりたくて思い焦がれる人たちが沢山いるんですから。

話が散らかってきましたが、強引にまとめると「乙宗梢がラブライブ!優勝を目標とするのは、メタ的に”ラブライブ!キャストになりたい人”の意味も乗っかっているよね」ってことになります。(書き始めた時はこういう結論が書きたいわけではなかったのだけれど……日記のライブ感ってことで仕方ないよね)

 

◇最後に

蓮ノ空がアニメ化したら、タイトルが『ラブライブ!Link to the FUTURE』になって、慈が加入するところで不干渉条約を6人でビリビリに破くシーンがあって欲しい!!!
(流れガン無視)

 

終わりで~~~~~す!!!