オランゲーナのくさくさブログ2

アニメの話や声優さんの話をする予定です!

ラブライブ!が好きな人にオススメしたいKREVAの楽曲

KREVA(クレバ、本名:畠山 貴志(はたけやま たかし)、1976年6月18日 - )は、日本のラッパー、シンガーソングライター、音楽プロデューサー。KICK THE CAN CREWのメンバー及びFUNKY GRAMMAR UNIT、神輿ロッカーズの一員。DJネームは908。所属レコード会社はSPEEDSTAR RECORDS。所属レーベルはくレーベル。”(Wikipediaより)

◇C'mon, Let's go(15thシングル、アルバム『GO』収録) [youtube https://www.youtube.com/watch?v=4y1MOoYrXXM&w=560&h=315]  最初に紹介するのはこの曲。僕のツイッターを普段から読んでいる方には「実質ラブライブ」としてお馴染みの曲です。  まずPVを見て頂ければ一目でわかると思うのですが、振りが完全に『SUNNY DAY SONG』と一致している個所があります。しかも振りだけに飽き足らず歌詞までもが『SUNNY DAY SONG』とシンクロしている個所が多いのです。  例えばバース2の「声が出せないんだったら 鳴らせハンドクラップがある それかもっといけるんなら 体揺らしてダンスがある それは恥ずかしいってんなら 拳挙げなよ高く高く 要は得意分野でやっちゃってくれ俺の分まで」という歌詞。まさに劇場版ラブライブでの全国のスクールアイドルでのライブ、SUNNY DAY SONGとコンセプトが同様であります。  そして極めつけがこのフレーズ「一人一人てんでバラバラでいいんだ 同じとこ目指す仲間だから」。まさにラブライブという作品の在り方を一言で表していると言っても過言ではないと思います。μ’sのニューイヤーライブの時の内田彩さんのMCでこんな言葉がありました。

“シカちゃんみたいにグラビアをやっていた子とか、Pileちゃんみたいに歌手をやってた子とか、くっすんみたいにこれがデビュー作の子とか本当に色々な子がいて、最初はどうなるかなっていう不安もあったけど、ライブとかアフレコとか歌とか色々なことをやっていると、それぞれに得意な分野、リスペクトできる部分がすごく沢山あって”

 また、B.L.T VOICE GIRLS Vol.27のインタビューにて小宮有紗さんがこう言っていました。

“だからこそバランス感があって、それがすごく良い形に作用しているんです。それぞれ自分の得意なところを持っていつつも目指すところが同じだから、同じ方向を向いてお芝居や歌に打ち込むことができるんです”

 アニメの内容も当然のことながら、こういった声優陣の関係性の中にも一見バラバラな特徴を持った人たちが一つにまとまって頑張っていく、その点でC'mon, Let's goを実質ラブライブと呼ぶのは何も間違ったことではないのです(間違ってる)。  

◇パーティーはIZUKO?(アルバム『GO』収録)  またもや『GO』収録の曲です。そもそもこの『GO』というアルバム自体全体的にラブライブみが高いです。  フックの一言目から「きっかけはなんでもいい なんなら なくってもいい」とまさにラブライブにおけるスクールアイドルを始めることへの象徴みたいなフレーズが飛び出します。さらにその後「ほら あるモンはあるし無いモンはないが 問題は結局そこじゃない」という、やれG’sマガジンと設定が違うだの大会でのルール違反は良くないだの文句を言い出すオタクを一瞬で殲滅できるフレーズが登場します。  「何からはじめていいかわかんねぇ ならばでっかい声で発言 それは誰かに言うんじゃ無くて 自分にかけるハッパ やったら意外とできた なんて事あるねぇ」という部分は、ラブライブ1期4話での、凛と真姫に背中を押してもらいながらも最後は自分で一歩踏み出してスクールアイドルへの想いを告げた花陽の加入時を思い出させます。 全体的に聴くと、バース1では年を取ることで純粋に何かを楽しめなくなったり、日々の暮らしに忙殺されがちな中で頑張って楽しむ時間・きっかけを作る事について、バース2では何かを始める事の気持ち良さについて歌っているこの曲、ラブライブを見て何かを始めたいと思ったおじさんオタクを励ましてくれる内容となっているのです。  

◇THE SHOW(8thシングル、アルバム『よろしくお願いします』収録) [youtube https://www.youtube.com/watch?v=RJu8wi7aA0A&w=560&h=315]  もしKREVAがアニメキャラだったら代名詞と言えるセリフになっているであろう「最高はひとつじゃない」というフレーズが登場するこの曲。ラブライブ!が「叶え!私たちの夢」で、ラブライブ!サンシャイン!!が「私たち輝きたい!!」なら、ラブライブ!KREVAのキャッチコピーは「最高はひとつじゃない!!!」になるのは間違いないでしょう。  この「最高はひとつじゃない」という概念、劇場版ラブライブでの『僕たちはひとつの光』の「今が最高」という言葉と通ずるところがあるのではないでしょうか。「今が最高」とうのは、今の瞬間が最高のピークであるという意味ではなく、いつ何時もその瞬間瞬間が最高であるという意味だと解釈しています。「最高」を1つに決めつけないことで常に「最高」を更新し続けることができるのです。  

◇Link(アルバム『SPACE』収録)  この曲中でラブライブとシンクロ度が高い個所としては、「「やる」か「やらない」か二者択一 どうすればいいか確認 なんてするまでも無いんだ 「やる」一択 二択にしてる時点でもう失格」が挙げられます。この歌詞、まんま「なにかをつかむことでなにかをあきらめない」ではないでしょうか?  またフックの「これは俺の歌 だけどこの瞬間に君の歌 もう俺らの歌 俺と君と君と君を繋ぐ これは過去の歌 だけどこの瞬間と先の歌 そう未来の歌 誰も止められやしないのさ」という歌詞。ラブライブの楽曲を聴いて感動するだけでなく自分の中の一部となった人、そしてそんな人たちが繋がって輪が広がっていくという、ラブライブを好きな人たちにとっての「リアル」を感じることができます。  

◇My Life(アルバム『愛・自分博』収録)  これで紹介も最後になります。『愛・自分博』の最後に収録されているこの曲、今までとは趣向を変えて「ラブライブ!μ’sは好きだったのにラブライブ!サンシャイン!!Aqoursは好きになれず、未だにμ’sに縋っている人」にオススメしたい(というか歌詞を飲み込んで考えを改めて欲しい)曲になります。  まず冒頭から「なんでそんなに過去を見てる 俺は今のがよっぽど楽しいぜ Yo! 必要ねぇタイムマシン だって今の方が絶対マシYo!」というフレーズから始まります。のっけの4小節から過去を振り返らず今を楽しむ気持ちが908パーセントくらい溢れだしています。まさに「今が最高」です。  1つ目のバースの中盤辺りで「確かにある素敵な思い出 それはそれ そのまま残して たまに取り出す またはチラ見 そんくらいがいい」とあります。穂乃果たちは3年生の卒業と共にμ’sを終わりにすると決め、また、声優陣も2016年4月1日のライブを持ってグループでの活動は休止(事実上の終了)しています。アニメの作中で描かれている時間の後、穂乃果たちは音ノ木坂を卒業し、大学に通うなり働くなりしてメンバーそれぞれの生活をおくっているでしょう。声優陣もμ’sとしての活動が終了した後は、皆それぞれ己が目指す道に向かって活動を続けています。穂乃果たち9人、声優陣9人は本気で「μ’sだった頃に戻りたい」と思っているのでしょうか。僕はそうではないと思います。9人(18人)それぞれとも、理想とは違くとも今の自分の生き方に誇りを持っているはずです。それなのに、見ているファンが過去に縋って、「たまに」ではなく「毎日」μ’sの思い出を取り出している状況は宜しくないし、彼女たちの意志にも反していることだと思います。  そしてフックの歌詞が「今をいちばん楽しんでいこうMy Life もし過去にすがりついていたんじゃ台無し あぁこのまま今をいちばん楽しんでいこうMy Life 想い出話ばかりじゃもったいないよ」と、ここまで書いてきたことを凝縮した内容になっております。KREVAも「今が最高」の体現者だったという訳です。  今をスクールアイドルとして生きているAqoursを応援するのが劇場版でのμ’sのメッセージを受け取ったということだと思うし、「今を一番楽しんで」いるのだと強く思います。  

◇結論  花田十輝は絶対にKREVAの曲を聴きながら脚本を書いている。間違いない(大有り)。

※「A=BでB=CだけどAはCじゃないって話」なので実質○○の使い過ぎにはくれぐれも注意しましょう