オランゲーナのくさくさブログ2

アニメの話や声優さんの話をする予定です!

ぽ太郎楽曲全曲レビュー2

 突然再開するんすよね。 https://www.audiomack.com/embed/album/potaro/one-cours-one-life-2

  1. OROCHI feat. シンバシセイジ  ぽ太郎氏が友人であるシンバシセイジ氏をフィーチャリングして作成されたこの曲。ぽ太郎氏が普段から嫌っている「流れ」について歌っているが、対するセイジはあまり「流れ」には興味なく(本人談)、自分で自分は何が好きかを分かっていないオタクを批判する内容を歌っている。フックでのセイジは「オタク身体重い オタク足が遅い」とコミカルに入るも、最近SNSによく見られる「実のところはそんなにアニメが好きじゃないのに、“オタク”なので仕方なくアニメを見ている人」を揶揄する中身になっている妙が出ている。取っ掛かりは異なっていても、二人とも自分自身の「好き」という気持ちに正直になれないことへの嫌悪感という点で同じゴールに辿り着いているのである。

  2. GOD OTK -Like a Monster-  前曲に引き続きオタク批判シリーズ。考えるのを辞めているオタクがしがちな発言を羅列して、最後に「とか言ってるやつ死ね」と締める刺激的な楽曲。この曲の試聴版を公開したら、まさに曲中で言われているようなことを言ってるオタクがキレて反論ブログ(曲自体は聴いていないらしいが)を書くという面白い出来事が起こった。細やかながらオタクラップをしている身としては、ここまで批判相手が顔を真っ赤にしてくれるのは羨ましいことこの上ない話である。

  3. H・E・S  声豚3部作の2作目。女性声優さんがあまりにも可愛すぎて許せなくなる気持ちを表明した曲。「HES」というスラング(?)自体は故アナル・ザ・ヘッジホッグ氏らとTwitterでふざけ合っていた際に生まれたものであり、それがこうして曲になったことで「HES」のブームが過ぎてもその時期のことを思い出せるフックとして、思い出がリングに閉じ込められたような感覚もある。  「女性声優さんが可愛い過ぎる画像を上げるせいでお宅は身の回りの女性に恋ができなくなっているのではないか?」と僕自身日々考えていることもあり、オタクの感情を敏感に捉えた名曲であると言える。

  4. アニメノミカタ  個人的には未だに核心を捉えきれていない曲である。「楽しめるアニメだけを見ていたい」という気持ちをひたすらKREVAのサンプリングによって歌っている。深夜アニメを見始めた時期はどのアニメを見ていても面白く感じられたのに、段々とつまらなく感じるアニメが増え苦痛になってきた、というのはオタクにありがちな流れ。ただ、このことを表現するのにKREVAをサンプリングする必然はあるのか。僕自身、自分で歌詞を書く際に全ての事柄に意味を持たせる訳でもないので必然性云々言うことにあまり意味はないかもしれないが。ぽ太郎氏自身がHIPHOPは究極KREVAさえあればいいと思っていそう(最近lyrical schoolRHYMEBERRYにハマってはいるが)なところが、自分の好きなアニメさえ見ればいいという曲のメッセージとマッチしている面もあるようにも思えた。

続く……